子どもの結婚式が無事に終わり、ほっと一息つきたいところですが、挙式後には結婚費用の精算や各所へのお礼、結婚報告、お祝い返しの準備など、親も手伝ってあげるべき仕事、やることがまだまだたくさん残っています。
子どもたちは、日常の仕事に戻ったり、新居の整理整頓があったり、新婚旅行へ出かけていたりと、慌ただしい生活になるケースが多いため、親にできることがあれば、サポートしてあげましょう。
目次
挙式後翌日までにやること親の仕事をチェック
結婚式後、最初にやっておくべきなのが挙式にまつわる後片付けです。特に費用の精算は、親が携わる必要のある大切な部分ですから、親の役割として早めに終わらせるようにします。
結婚式の費用が後日払いや、差額が発生したという場合は、速やかに支払いを済ませるのはもちろん、挙式までの間に両家の間で負担しているお金がある場合は、このタイミングで精算しておきます。
ウェディングドレスなどの貸衣装、アクセサリーや靴、撮影機器などをレンタルした場合も、翌日までに必ず返却するようにしましょう。
忙しい子どもに変わり、親が担当することも多い場面です。返却が遅れてしまった場合、違約金が発生することもあるため、返却期限を必ず確認しておきましょう。
挙式後3日以内にやること親の仕事をチェック
挙式に招待できなかった方からのお祝いは、3日以内を目途にリストアップします。この作業を早めに行っておくことで、挙式一ヶ月後以内に発送するお祝い返しの選定が楽になります。
親の知り合いや親戚関係については、お祝い返しの選定にアドバイスを行う必要があるため、ご祝儀の整理には積極的に関わるようにしましょう。
媒酌人をお願いした場合は、挙式後3日以内に媒酌人宅へお礼に伺います。披露宴の際にお礼を済ませている場合も、再度電話でお礼の言葉を述べた上で、お礼状を送るようにします。
媒酌人宅へは、両家の親が揃って挨拶に行くのが正式ですが、都合が合わない場合は、媒酌人を依頼した方の親だけ、両家の母親のみ、子どもたちのみ、での挨拶でも大丈夫です。
子どもたちのみでお礼へ行く場合は、新婚旅行から帰ったタイミングで、手土産を持参して挨拶へ行くのが一般的です。この場合も、子どもからのお礼だけでなく、親からも別に媒酌人へお礼状を用意し、送付しておくようにします。
挙式後1週間以内にやること親の仕事をチェック
挙式後1週間以内に、結婚式や披露宴の列席者へお礼状を送付しましょう。子どもの友人や同僚であればメールでのお礼となる例が増えていますが、目上の人間や親戚へは必ずはがきで差し出すようにします。
親が担うべきは、主賓や親戚、親の知り合い、スピーチや余興、受付といった手伝いをお願いした方となります。子どもの友人や同僚などは子どもたちに任せますが、子どもが忙しい場合は、子どもが出すべきお礼状を親が準備してあげても良いでしょう。
<お礼状の文例>
『親戚への文例』
拝啓 先日は息子夫婦の結婚式へ、足をお運び下さりありがとうございました。
ご無沙汰しておりましたが、〇〇さんのお元気な姿を見ることができ、大変嬉しい時間となりました。
まだまだ未熟な二人ですが、末永く見守って頂ければ幸いです。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
敬具
『主賓への文例』
拝啓 先日はご多用中にもかかわらず、長女○○の結婚式へご出席くださり、誠にありがとうございました。心温まるスピーチの言葉に、子どもたちも身が引き締まる思いであったようです。
まだ、若輩者の二人ですが、これから新たに家庭を築いていくことになります。〇〇様には、益々のご指導ご鞭撻を頂ければと思っております。
末永いお付き合いを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
『スピーチや余興、受付などをお願いした相手への文例』
先日は、息子の披露宴へご列席頂き、ありがとうございました。
〇〇さんが親切丁寧に受付を担当して下さったおかげで、気持ちの良い宴席となりました。
お引き受け頂き、大変感謝しております。
今後とも、和樹、美香夫婦の良き相談相手として、未熟な二人をサポートをお願いいたします。
敬具
『媒酌人宅へ挨拶に行かなかった場合の文例』
拝啓 新緑が目に眩しい季節となりました。
先日はご多忙の中、息子の結婚式、披露宴でご媒酌の労を賜り、心よりお礼申し上げます。
〇〇様より、頂戴しましたお言葉は、これから夫婦として歩んでいく子どもたちの胸に、深く刻まれたことと存じます。
当日は、並々ならぬご配慮のお陰で、滞りなく挙式、披露宴を終えられたこと、深く感謝をおります。
何分未熟な二人ですので、今後ともお力をお貸し頂けるよう、お願い申し上げます。
本来ならば、直接お伺いしお礼を申し上げるべきところですが、書中にて御礼申し上げます。
敬具
挙式後1ヶ月以内にやること親の仕事をチェック
挙式後1ヶ月以内の間は、内祝いや結婚通知の準備、発送という仕事があります。この作業が終わると、ようやく子どもたちも一心地つき、夫婦としての生活をスタートできるでしょう。
子どもたちが新婚旅行へ行っていたり、仕事で家を留守にすることが多かったり、という場合は、新居の片付けや荷物の受け取り、郵便物の整理、結婚式の写真を必要な分だけプリントする、といった作業を依頼される場合もあります。新生活は、何かと不自由が多いものですから、可能な限り親が負担を申し出ると、新生活へスムーズに漕ぎ出せるでしょう。
<お祝い返し発送覚えておきたい親の心得>
子どもが結婚する際、結婚式、披露宴へ招待できなかった遠方の親戚や知人から、お祝いを頂く場合があります。披露宴への列席者へは「引き出物」でお返しを行うことが出来ますが、出席していない方にはお返しが出来ていないため、1か月以内に感謝の気持ちを込めた「内祝い」を贈るようにしましょう。
内祝いの金額は、戴いたお祝いの半額を目安に準備するようにします。夫婦茶碗や夫婦箸、食器など、物で貰う場合も多いですが、その際もおよその金額を確認し、半額程度の品を用意しるようにします。物で頂いた場合は、子どもたちでは価値の判断が難しいため、親から助言を行うと間違いがありません。
内祝いは子どもの名前で発送します。しかし、品物の選定から発送まで、すべてを子どもに任せてしまうと、年代にそぐわない品物を選んでしまったり、好みに合わないギフトになってしまったり、という可能性があるため、親の知り合いへのギフト選びについては、積極的にアドバイスを行いましょう。
可能であれば「内祝い」を子どもたちから直接手渡すのが好ましいのですが、家が遠かったり、子どもが忙しかったり、という理由でデパートやギフトショップ、通販サイトなどから発送するケースが多くなるでしょう。
これらのサービスを利用する場合は、お礼状の印刷も一緒にお願いできるため、子どもと文章を確認した上で、依頼すると便利です。表書きは「内祝」名前は、結婚後の姓で新郎新婦の連名とします。
内祝いの内容については、欲しいものを自分で選べるカタログギフトに人気が集中しています。その一方で、年配者からは「選ぶのが面倒」「やり方が分からない」といった声も根強いため、タオルやお菓子、食器などの定番商品を選んでおくのが無難であると、子どもへ助言してあげましょう。
また、子どもの会社の同僚や、親の友人一同など、複数の人間がお金を出し合って、お祝いを用意してくれるケースもあります。この場合は、頂いたお祝いや品物の半額程度で購入でき、さらに人数で分けることのできる、お菓子や紅茶、コーヒーなどを選ぶように一応アドバイスしておきましょう。
<結婚通知発送で覚えておきたい親の心得>
親戚や知人、友人へ贈る結婚通知も、挙式後1ヶ月以内に準備が必要な物です。主に子どもたちが用意し、二人の写真がふんだんに使われたものや、オシャレなデザインのものなど、オリジナリティにこだわるケースが増えています。
結婚通知は、挙式、披露宴に参加して頂いた方はもちろん、お祝いを頂いた方、昔からお世話になっている方など、広く送付します。結婚通知を送ることで、新居の住所を知らせることもできるため、これからも付き合いをお願いしたい相手がいれば、すべて発送しておくようアドバイスしましょう。
中には、結婚通知で結婚を知り、お祝いが送られてくる場合もあります。この場合は、お祝いを受け取った1ヶ月以内を目安とし、内祝いを送るようにします。
季節によっては年賀状や暑中見舞いと兼ねる形で、結婚通知を送付しても構いません。子ども宅から発送される場合が多いですが、親の知り合いについては分けておいて貰い、親からも短い言葉で一言添えるようにします。
招待客が映っている写真がある場合は、結婚通知と合わせて封筒に入れ、発送するようにしましょう。
<結婚通知へ親が一言添える場合の文例>
『挙式・披露宴列席者の場合』
文例1
式へのご列席、誠にありがとうございました。子どもたちも大変喜んでおります。今後とも、二人を見守って頂きたいと存じます。
文例2
挙式当日は素晴らしいスピーチを賜り、ありがとうございました。暑い日が続きますのでご自愛ほど、お祈り申し上げます。
『挙式・披露宴へ招待していない方の場合』
文例1
ご無沙汰しておりますがお元気でしょうか?この度、息子が結婚いたしました。若い二人をこれからも温かく見守って頂ければ幸いです。
文例2
先日はお祝いを頂きありがとうございました。またお会いできればと思います。お近くへお立ち寄りの際は、是非新居へも足をお運びください。
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