親世代の結婚式では、昆布やかつお節、お赤飯などの縁起物を贈ることの多かった引き出物ですが、親戚などへはしきたりを重視する傾向があるものの、上司や同僚、友人関係は今風のギフトを選ぶなど、現在では様々な贈り方が考えられています。
相手の立場によって、内容を変えるが引き出物の選び方を知り、受け取った人が喜んでくれる中身を、両家や親子で相談していきましょう。
目次
引き出物準備にかかる費用の相場はいくらくらい?
末永く結婚生活が続くよう、願いが込められた引き出物は、子どもによってもこだわりたいポイントの一つです。一般的には食器などの結婚記念品と、引き菓子を合わせて2~3品程度を、列席者への感謝の気持ちを込めて選んでいきます。
費用の相場としては、一人当たり3,000~5,000円程度となる場合が多いでしょう。ご祝儀性の結婚式の場合は、食事代の三分の一程度で用意しておくようにします。この金額のうち、引き菓子の占める割合が1,000円~1,500円程度、残りが結婚記念品の予算となります。
引き出物は贈り分けが基本
引き出物の内容は、世代や住んでいる地域、親戚の考え方など、相手によって変えてあげた方が喜ばれます。そのため、引き出物は2~3パターン用意し、相手に合わせたものを贈る場合がほとんどでしょう。
各結婚式場の担当者によると、子どもの友人へ贈るギフトは子どもたちが、親族や家族、上司や恩師など目上の相手への引き出物は、お互いの両親が選ぶ例が多いようです。また、夫婦で披露宴へ出席される場合などは、引き出物を二つ用意する例もあります。この場合、同じものを二つではなく、中身を違うものするといった配慮も必要です。
いずれの場合も、準備は同じ大きさの袋で行い、列席者ごと内容に差があることは表に出さないようにしましょう。相手に応じた贈り分けを行う場合、結婚式場のスタッフに引き出物の準備をお願いする例が多いため、式場の人間と相談しながら進めていくことも大切です。
引き出物はいつどこで注文するの?
引き出物の選定は4か月前くらいからスタートします。大体の内容を決めておき、列席者の人数が確定する1~2か月前に正式発注を行いましょう。準備は、結婚式場やホテル、提携している業者などにお願いする例が多いですが、他店で購入した商品を用意し、会場へ持ち込む場合もあります。この場合、会場によっては別途料金が発生するケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
人気の引き出物アイテムをチェック!
<貰って嬉しい人気の引き出物>
引き出物選びは、受け取った相手が「貰って嬉しい」商品を選択することが大切です、子どもの好みを押し付けてしまうのではなく、一般的に人気の高いギフトを選ぶようにしましょう。
現在、主流となっている引き出物は食器やカタログギフト、キッチン用品、タオルとなっています。実用性が高く、自分では買わないような高級感あふれるブランド品などに人気が集まっているようです。
特に食器は、年配の相手へは和食器を、若い世代にはブランドものを、夫婦にはペアを、と相手に合わせて贈り分けしやすいこともあり、引き出物に選ぶ新郎新婦が多いでしょう。
荷物が軽く、かさばらないことで選ばれることの多いカタログギフトを選ぶ新郎夫婦も多いですが、最近ではカタログギフトの引き出物が増え過ぎてしまい、飽きを感じている人も少なくありません。
結婚式だけでなく、冠婚葬祭や出産内祝いなどでもカタログギフトが主流となっている時代ですから、カタログギフトを選ぶなら、どこの式場でも取り扱っているようなメーカーのものではなく、他とは違うラインナップが売りのカタログや、産直グルメ専門のカタログなど、目新しいものを選ぶと喜ばれるでしょう。
<貰って嬉しい人気の引き菓子>
引き菓子選びは、日持ちのする商品を選ぶのが基本です。人気店のバームクーヘンやクッキー、ケーキ、マカロンなどから、列席者の年代に応じて選択しましょう。年配の方には、和菓子や紅白饅頭も喜ばれるでしょう。
また、現在では引き菓子と別に、キャンドルサービスのタイミングや、列席者を見送る際に配る「プチギフト」を用意する例が8~9割を占めています。「プチギフト」は、500円以下の手ごろなお菓子である場合が多く、新婦が手作りしたお菓子を用意したり、二人の写真やメッセージなどが入ったオーダーメイドの商品を用意したりと、おもてなしの気持ちやこだわりが垣間見えるでしょう。
引き出物とは違い、形式ばったものではありませんので、準備は子どもたちに任せ、自由な発想で選んでもらって構いません。手渡しで感謝の言葉を伝えながら渡す「プチギフト」が列席者の心をほっと和ませてくれるでしょう。
選ぶのは避けた方が良いNGギフト
引き出物を選ぶ場合は、自分が貰って嬉しいかどうかを基準に判断しましょう。一昔前は、二人の写真や名前入りのギフトが多く見られましたが、「実用性がない」「使いづらい」という理由で、次第にすたれていきました。
地域によっては大きく重たいものが良いとされていますが、そうでない場合は持ち帰る人の負担を考え、手に持ちやすく、重すぎないギフトを選ぶようにしましょう。
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