親も知っておきたい結婚式・披露宴での新郎新婦の衣装・ドレス、親・親族・兄弟姉妹の服装

結婚式の予定が決まったら、結婚式・披露宴での衣装の準備をスタートさせましょう。人気のレンタルドレスは、すぐに予約で埋まってしまうことが多いため、衣装をできるだけ早めに決めることで、新婦の満足度が高くなります。新郎や親も、のんびり構えていては選択肢がどんどん減ってしまうため、新婦がドレスを決めるタイミングで、衣装選びを終えられるようにしましょう。

衣装選びは新婦主導で進めよう

結婚式・披露宴の衣装は、特に女性側に強いこだわりがあるものです。新郎側は「別になんでも構わない」と思っているケースがほとんどなため、新婦の意向にできるだけ沿うようにしましょう。

洋装、和装共に予約を行った結婚式場などでレンタルするケースが主流ですが、既製品を購入したり、オーダーメイドで一から作成したりする場合もあります。写真を前撮りする場合や、後日友人たちとレストランウェディングをする予定があるなど、衣装を複数回着るような場合は、購入した方がお得になる場合もありますので、プランによって検討しましょう。

自分だけのために作られた新品のドレスには、衛生面での安心や、前に着ていた人の事を考えなくて良い、と言うメリットがあります。挙式後も自宅で思い出として保管できるため、子どもが希望している場合は、親からプレゼントしてあげても良いでしょう。式場によっては衣装の持ち込みが不可だったり、別料金がかかったり、というケースもあるため、事前に必ず確認を行うことも大切です。

衣装を選ぶタイミングの目安として、オーダーメイドの場合は半年前までに、既製品の購入やレンタルの場合も4か月前までには決定します。挙式の日が近づけば近づくほど、好みの色やデザインの衣装が減ってしまうため、決めるべきことの中でも特に優先したい事項です。

披露宴でお色直しを行う場合は、挙式の衣装と一緒に選びましょう。お色直し用のカラードレスは、どれも華やかで目移りしてしまいますが、何度もお色直しをしていては、肝心の主役が不在、という時間が長くなってしまうため1回のみ、もしくは行わない例がほとんどです。最近では、お色直しが簡単にできる2WAYタイプのウェディングドレスもあるため、できるだけ席を外したくない場合や、衣装代を節約したいという場合には、活用してみましょう。

ついていく人は?選び方は?衣装合わせの注意点

新郎新婦の衣装選びは、日時を予約の上、衣装合わせの場へ出向くことになります。納得のいくまで、何度か試着へ足を運ぶ場合もあるため、早期に動き出す必要があります。

レンタルの場合は、結婚式場から紹介されたドレスショップのラインナップから選択しますが、どうしても気に入るものが無い場合は、貸衣装店などを利用する例もあります。予約した式場が、ドレスの持ち込み可であるかどうか、持ち込み可の場合は別途料金が発生するのか、などを確認の上、お願いするようにします。

新婦がどうしても着たいブランドのドレスがある場合、ドレスショップへ先に出向き、取り扱いのある結婚式場を教えてもらうという手段もありますので、式場選びと並行して、ドレスのチェックも始めておくとより安心です。

新婦は特に、ずらりと並んだ衣装の数々に、どれを選んだら良いのか迷ってしまいがちですから、和装、洋装の希望だけでなく、ドレスの場合はAライン、プリンセスライン、マーメイドラインなど、好みのシルエットを決めておくとスムーズに衣装選びが進行できます。当日したいと思っている髪型があれば、それに近いヘアスタイルで出かけることで、イメージが湧きやすくなるでしょう。

新郎も衣装選びが必要なため、子ども同士で衣装合わせへ出向くケースもありますが、新婦の衣装選びには長い時間がかかることや、当日の感動が薄れることなどを考えると、衣装合わせは別々に行う方がお勧めです。男性の子どもがいる場合も、女性の子どもがいる場合も、親の方から声をかけ、一緒に衣装合わせへ足を運んであげると、子どもから喜ばれます。

衣装合わせへ行く場合は、写真や動画が撮影できるスマホやカメラなどを持参しましょう。そうすることで、衣装選びで迷ってしまった場合も、撮影した写真や動画を見ながら家でゆっくり決めることができます。鏡に映った姿だけでは分かりづらい、全体のシルエットやバックショットなども、親がしっかり撮影してあげるようにしましょう。

披露宴で着用するお色直しの衣装も同時に選んでいきますが、主流のカラードレスは種類が多く、子どもに合う色を見つけるだけで時間がかかりがちです。好きなカラーが決まっている場合は良いのですが、漠然としている場合は、カラー診断などで顔立ちや肌色に会う色を事前に知っておくと、何度も試着を重ねることなく、子どもに映えるドレスを見つけられるでしょう。

和装の場合は、昔ながらの白無垢ではなく、色打掛へ人気が集中しています。親世代は、和装と言えば白、というイメージをつい持ちがちですので、華やか、艶やかな衣装で、女性の魅力を引き立ててくれる色打掛が、結婚式の場を明るく盛り上げてくれますので色打掛に驚くことなく、似合うカラーを一緒に選んであげましょう。

また、最近では挙式をウェディングドレスで行い、お色直しで色打掛や白無垢を着る、というパターンも見られます。普段は着る機会の少ない、色打掛や白無垢ですから、子どもが希望しているのであれば、是非取り入れてみましょう。

新婦の衣装が決まったら、それに準ずる形で、新郎、そして両親の衣装も決めていきます。洋装の場合は、昼の挙式であればフロックコート、夜の場合はタキシードとなります。普段はなかなか着ることのない白やシルバー、ゴールド系のカラーを選べば、結婚式・披露宴の場が華やかになるでしょう。新婦がお色直しで着る衣装に、新郎の色を合わせるのも素敵です。

新郎は特に、「服には興味が無い」というケースが多いですから、親からさりげなくアドバイスしてあげることで、新婦を安心させられるでしょう。

和装の場合は、黒五つ紋付き羽織袴が男性の正装となります。レンタルで用意する場合は、紋の準備をしてもらう必要があるため、親の方から事前に家紋を伝えておきましょう。男性用の色付き袴もありますが、こちらは略礼装ですので、新婦が色打掛であっても、男性は黒五つ紋付羽織袴を選ぶ必要があります。色付き袴を着用したい場合は、披露宴の衣装として用意するようにしましょう。

両親、兄弟姉妹など親族の衣装の決め方をチェック

親の衣装は、子どもの衣装が決定してから選ぶようにしましょう。結婚式では、子どもたちの衣装と親の衣装の格を揃える必要があるため、子どもがどのようなタイプの衣装を選んだかを確認してから、準備するようにします。

基本的には、新郎新婦が正礼装なら親も正礼装、新郎新婦が準礼装なら、親も準礼装、といった形で合わせますが、この時、親の衣装が新郎新婦よりも派手にならないよう注意が必要です。もちろん、レストランウェディングなどで、子どもたちが略礼装を選ぶ場合は、親も略礼装で構いません。

和装、洋装は夫婦で合わせる必要はなく、父親は洋装、母親は和装、という例が一番多く見られます。衣装を持っていない場合は、結婚式場での挙式であれば、親の衣装はレンタルをお願いすると当日の準備が楽になるでしょう。母親のヘアメイクや着付けも合わせて予約できます。ゲストハウスやレストランなどが会場の場合は、貸衣装店でレンタルすることになりますので、美容室などへ着付け、ヘアメイクの予約を行っておきましょう。

結婚式で媒酌人を立てる場合は、媒酌人も両親と同じ格となるよう合わせる必要があるため、衣装が決まったら早めに連絡します。特に母親は、媒酌人婦人の服よりも、控えめな服装を選ぶ必要があるため、どのような服装で列席されるのかを、確認してから自分の衣装を選ぶようにしましょう。

<父親が着る衣装の種類>

父親が着る衣装は、子どもが正礼装の場合、和装では黒五つ紋付羽織袴、洋装では昼であればモーニングコート、夜であればテールコートもしくはタキシードとなります。時間帯によって服装が変わるため、式場を予約した時間を確認の上、衣装選びへ出向くようにします。和装希望の場合は、必ず家紋を確認しておきましょう。

子どもが準礼装の場合は、和装では三つ紋もしくは一つ紋の黒紋付羽織袴、洋装では、昼であればディレクターズスーツ、ブラックスーツ、夜であればタキシードとなります。略礼装の場合は、和装では紋服、洋装ではダークスーツが基本です。

<母親が着る衣装の種類>

母親が着る衣装は、子どもが正礼装の場合、和装では五つ紋付黒留袖もしくは色留袖、洋装では、昼であればアフタヌーンドレス、夜であればイブニングドレスとなります。子どもが準礼装の場合は、和装では、三つ紋の訪問着もしくは色無地、洋装では昼であればセミアフタヌーンドレス、夜であればセミイブニングドレスとなります。

子どもが略礼装の場合は、和装では訪問着、色無地、付下げ、洋装ではスーツもしくはフォーマルなワンピースとなります。いずれの場合も、子どもより派手にならないよう、当日の子どものドレスの色なども考慮しながら、選択するようにしましょう。

<兄弟・姉妹が着る衣装の種類>

結婚する子どもに兄弟がいる場合、その衣装選びは親の大事な仕事です。兄弟の性別や年齢によって、着用する衣装が変わるため、親がしっかり準備してあげるようにしましょう。

小さな子どもがいる場合は、フォーマル衣装をレンタルできるホテルや結婚式場が多くあるため、事前に相談をします。子どもが学生の場合は、普段着用している制服のままで、問題ありません。

社会人の兄弟がいる場合は、既婚、未婚によって衣装が変わることを覚えておきましょう。既婚の男性兄弟は、ディレクターズスーツもしくはブラックスーツ、未婚の男性兄弟はブラックスーツもしくはダークスーツを選び、父親よりも派手にならないようにします。

既婚の姉妹がいる場合は、和装では五つ紋付黒留袖、洋装の場合はフォーマルドレスとなります。未婚の姉妹は、和装では五つ紋付色留袖、洋装の場合はフォーマルなワンピースを選びましょう。姉妹も、新婦や母親より派手にならないよう注意しましょう。

衣装にかかる費用の相場はどのくらい?

結婚式にかかる費用の多くを占めているのが衣装代です。衣装選びの場であれこれ迷ってしまわないためにも、事前に相場を知り購入にするのか、レンタルにするのか、レンタルにする場合はいくらくらいを上限にするのかなど、ある程度予算を立てておくと良いでしょう。

<新婦の衣装の相場>

結婚式のメインと言えば、なんといっても新婦の衣装です。洋装、和装共に、レンタルの場合であっても20万円~30万円程度となる場合はほとんどです。メインの服にプラスして、お色直しの衣装がこちらも15万円~25万円程度必要となる場合が多いでしょう。

購入する場合は、ウェディングドレスの場合は、100万円未満で注文できるものが多いのですが、色打掛など和装は300万円近くなるものもあるため、親が援助できるかどうかをよく考えてから選択するようにしてください。

<新郎の衣装の相場>

新郎の衣装は、洋装、和装を問わず、10万円~15万円程度でレンタルできる会場が多いでしょう。購入する場合は、フロックコートなら30万円以下、タキシードや五つ紋付羽織袴であっても100万円を超えることは少ないため、ブランドや素材にこだわらなければレンタルと変わらない価格で買えてしまうものもあります。

新婦の衣装とは違い、兄弟や友人、自分の子どもの結婚式で着用するなど、その後の使い道もあるため、新郎の親が購入する例も多く見られます。

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