子どもの結婚!結婚式や披露宴でありがちな問題と親の役割・心得・負担、その対処法

子どもの結婚式、披露宴では、違う環境で育ってきた両家の差によるトラブル・問題などが起きがちです。子どもの幸せのため、親が行うべき配慮や、気配り、役割について、事前に確認しておきましょう。

相手の両親が結婚式・披露宴を希望していない場合

子どもたちが「結婚式を挙げたい」「披露宴を行いたい」と望んでいても、相手の親が「その必要はない」と考えている場合があります。この例では、子どもには言えない理由が隠れているケースもあるため、一度両家の親同士で話し合いの場を持つと良いでしょう。

「人前が苦手」「金銭的な問題」「自分たちが挙式をしていない」「宗教上の問題」など、理由は様々考えられますが、まず相手のご両親の気持ちに立って耳を傾けてから、「子どもたちを喜ばせてあげませんか?」といったソフトな言葉で、打診してみましょう。

話し合いの結果、結婚式を反対する気持ちに変わりが無いようなら、正式な席でなくても、子どものために「結婚披露パーティー」などを用意してあげるのも一つの手段です。頑なに反対している場合は、「パーティーにも参加しない」という例が多いでしょう。その場合は、おめでたい席ですから、招待客へあえて理由を語る必要はありません。

結婚式・披露宴の予算に両家の差がある場合

結婚式や披露宴の費用を親が負担する例が多くみられますが、家庭によってその額に大きな差が出る場合があります。援助が親の役割と分かっていながらも、「家計的にどうしても捻出できない」という例もあるでしょう。

両家で、「華やかな式にしたい」「シンプルで質素な式がいい」といった希望がすれ違うケースもあります。その場合はまず、子どもの意見を尊重しましょう。子どもの希望に合わせ、予算や援助できる金額を算出した上で、再度両家で話し合いの場を持ち、親の負担額を決めるようにします。

相手の親の援助は少ないけれど、こちらが結婚式費用を負担してでも豪奢な式を用意したい、という場合は、失礼のない言い方でさりげなく提案をします。逆に相手が高額な援助を申し出た場合は、同じ額を負担できない点を事前に詫びておきましょう。

いずれの場合も、子どもがシンプルな式を望んでいるのに、親の希望を押し付けてしまうのはNGです。親が負担する結婚式費用が、予定より少なく済んだ場合は、新婚旅行や、新生活の支度金などに回してあげると喜ばれます。

子どもが勝手に結婚式・披露宴のプランを決めてしまう

子どもによっては、親に相談することなく、結婚式や披露宴の内容を決めてしまう場合があるでしょう。しかし、結婚は家と家が結びつく、大切な儀式です。事後報告ではなく、きちんと両家で話し合いながら、内容を決める必要があると、親から告げておきましょう。

結婚費用のすべてを、子どもの貯金で賄う場合も同じです。お金を出す、出さないではなく、両家の家族や親戚のことまで考えて、プランを組むことが大切ですから、子どもたちの意向を最優先する姿勢を見せた上で、適時内容を共有できる関係を目指しましょう。

すべてを子どもに任せた結果、「親戚などへ不適切な引き出物を選んでしまった」「呼ぶべき人を招待していない」「予算が大幅にオーバーしてしまった」といったトラブルが起きてしまっては後の祭りです。一生に一度の結婚式だからこそ、携わった人間すべてが幸せを感じられる場となるよう、そっと助言するのが親の役割と言えます。

結婚式・披露宴で子どもたちの意見が対立

結婚式・披露宴の内容を決める際、子ども同士の間でケンカや揉め事が起きる場合があります。基本的には子どもの考えに任せますが、目まぐるしく過ぎる挙式までの期間、子どもたちの足並みが揃わないのは、式場スタッフなどの関係者へも、迷惑をかけることになるでしょう。

仕事が忙しい中、挙式準備を行うことは、子どもにとって大きなストレスとなります。「手伝えることがあれば何でも言って」といった声かけを行うことで、心の荷が下り、諍いがおさまる場合もあるでしょう。

すべて理想の結婚式にすることは難しいですから、時には妥協が必要なことを親から伝えるのも良い手段です。親が間に入り、挙式スタイルやドレスは新婦の希望を聞き、式場選びや披露宴メニューは新郎の意見、といった風に、お互いにこだわりの強い部分を優先しながら決めて行くと、揉めることなく決定できるでしょう。

両家の距離が遠い場合

子どもたちの住んでいる場所が著しく離れている場合、悩まされるのが挙式を行う場所選びです。片方に近い場所にしてしまっては、もう片方を招待するのが大変になりますし、だからといって、中間地点ではどちらも足を運ぶのが大変でしょう。

このような場合は、近しい親戚やお世話になっている人のみを招いた、海外ウェディングやリゾートウェディングなどがお勧めです。一泊旅行を兼ねた結婚式、披露宴スタイルにすることで、招待客がリラックスしながら参加できます。

招待できなかった親戚には事前に事情を伝えておき、挙式後に両親と子どもで挨拶へ回りましょう。お披露目の場にこだわる親戚がいる場合は、新郎の地元、新婦の各地元で披露宴代わりのパーティーを催すと、納得を得やすいでしょう。昔ながらの風習を大切にする、目上の人間の気持ちは、子どもには中々伝わり辛いため、親が伝達役を買って出ると話がスムーズに運びます。

育ての親と産みの親が違う場合

子どもによっては、幼い頃事情で養子となったり、親が離婚後に再婚したりといった理由で、育ての親と産みの親が違うケースがあります。その後も交流があるケースでは、子どもが「どちらの親も呼びたい」という気持ちになる場合がありますが、安易にOKしてしまうのではなく、両家で慎重に話し合うようにしましょう。

父親や母親が二人いる、という状態は、傍から見て不自然ですから、両家ともに納得している場合も、親という立場で列席するのではなく、一般の招待客席に座ってもらう方が自然です。自分が当事者で、相手の親が「止めて欲しい」と考えている場合は、それに従うのがベターです。

結婚式には呼ばず、後日子どもたちとともに食事会の場を持ったり、写真や手紙を送ったりするのも良いでしょう。当事者である場合、会いたくない気持ちもあるかもしれませんが、子どもにとっては大切な人間であることを心得て、できる限りのサポートを行うのも親の役目です。

[子どもの結婚!親の準備・心得・負担 関連記事]
子どもの結婚決まったら結婚式前後にやるべき親の準備・心得・負担

子どもの交際相手結婚相手と初めて会う時の親の準備・心得・負担

両家顔合わせ親の準備~食事会・挨拶・手土産・支払・服・座席位置席順など

婚約の形式・やり方・仕方~婚約式・記念品・結納など~親の準備・心得・負担

結納での親の準備~関東・関西形式の違い,結納金等費用の相場,家族書など

結納での親の準備~服装、流れ、結納品の飾り方、処分の仕方など

婚約から挙式まで相手の家族との付き合い方、婚約解消時の親の心得

親の悩みとその解消法~経済力・学歴・家柄・離婚歴・大きな年齢差など

親が知っておくべき結婚式場の選び方、決め手、予約いつから?結婚式の日取りの決め方など

知っておきたい結婚式・披露宴にかかる費用・相場・親の負担は?

親も知っておきたい結婚式・披露宴での新郎新婦の衣装・ドレス、親・親族・兄弟姉妹の服装

結婚式の招待客選びや招待状の書き方・発送の仕方~親の準備・心得

結婚式の引き出物 相場や数は?上司や親族、夫婦、家族へは何を?親の準備・心得

結婚式・披露宴での料理・席次の選び方、決め方~親の準備・心得

結婚式の披露宴での花束贈呈、謝辞、お見送り~親の準備・心得・負担

結婚式・披露宴で親が知っておきたい謝辞の言葉・例文、時候の挨拶

親も知っておきたい結婚後の子どもの新生活スタイル、親からの援助額平均など

結婚式当日での両親の役割、結婚式前日までに親がやること・役目

結婚式当日の親の役割~挨拶・心付け・親族紹介の仕方・記念写真撮影など

親も知っておきたいキリスト教式・神前式・人前式・仏前式結婚式スタイル別のしきたり・マナー

披露宴での親の役割、知っておくべき披露宴の流れ、挨拶回りお酌回りなど

親も知っておくべき披露宴でのテーブルマナー。和食・洋食・中華料理食事スタイル別

結婚式や披露宴でありがちな問題と親の役割・心得・負担、その対処法

知っておきたい結婚式後に親がやること親がやるべきこと役割役目、仕事

息子夫婦・娘夫婦との同居、別居毎の息子夫婦娘夫婦との付き合い方

孫が生まれたらすること孫ができたらすること親の祖父母としての役割役目心得

結婚後の両家・親同士の付き合いでよくある悩み・対処法~経済的に困難など

スポンサーリンク


シェアする

フォローする