子どもの結婚!息子夫婦・娘夫婦との同居、別居毎の息子夫婦娘夫婦との付き合い方

子どもたちが結婚し夫婦となったことで、これまでの親子関係とは少し勝手が変わってきます。二人で家庭を築こうとしている子どもたちへ、これまでと変わらない態度で接するのではなく、家族対家族の付き合い方を選ぶと喜ばれるでしょう。

子どもが晴れて夫婦となった後、親が行うべき配慮や、息子夫婦、娘夫婦と同居する場合、別居する場合の子どもとの付き合い方、息子夫婦との付き合い方、娘夫婦との付き合い方、相手の親との付き合い方をチェックし、良い関係を築いていきましょう。

結婚後の子どもたちと別居する場合の付き合い方

結婚後の子どもたちが、新居で二人の生活をスタートさせる場合、親が二人の家を訪問する際は「お客様」の立場になります。そのため、子どもたち夫婦を訪ねる時は、必ず連絡を入れ、予定を聞いてから足を運ぶようにします。近くへ立ち寄る用事がある場合も、事前に訪問して良いかを確認してからにしましょう。

新居の片付けが大変だから来てほしいと言われた場合や、留守番をして欲しい、と子どもから頼まれた場合は、親の大事な役割ですから、遠慮なくサポートして構いませんが、そうでない場合は過度な訪問や電話連絡は控え、空いた時間に確認できるメールやLINEなどを上手に使うのがおすすめです。

また、子どもたちとの付き合い方は、子どもの性別によっても変わります。息子夫婦との付き合い方としては、家事全般を結婚相手が行うことが多いため、無断でキッチンへ立ち入ったり、掃除や洗濯の方法などについて、口を出したりしないようにしましょう。

娘夫婦との付き合い方としては、娘とは話が弾みやすいため、つい娘の結婚相手を置き去りにしてしまいがちです。会話は必ず夫婦を相手に行うようにし、家族ぐるみで楽しい時間が過ごせるよう親の配慮が必要です。

その他にも、新居の中を勝手にチェックしたり、自分の子どもしかいない時間に何度も訪問したり、といった行動も控えるようにしましょう。子どもたちには二人の生活リズムがあるため、実家へ度々呼ぶのもNGです。

中には、子どもの結婚相手とあまり相性が良くない場合もあるでしょう。このケースでは、つい自分の子どもだけと付き合いたくなるものです。しかし、子どもの結婚相手がいない時間を選んでの訪問や、娘や息子のみと外食、といった行動は溝を広げる原因となります。

今後の関係に問題が出るほど気になる箇所がある場合は、二人の前で話し合いを行い、解決するようにしましょう。子どもに愚痴を言ったり、相手の人格を責めたりするような言葉を使うのではなく、仲良くなるための前向きな話し合いが求められます。

結婚後の子どもたちと同居する場合の付き合い方

息子夫婦と同居する場合も、娘夫婦と同居する場合も、同居には様々なトラブルが起きがちです、円満に暮らすためにも、プライバシーを大切にし、基本的なルールを事前に決めておくと安心です。

子どもたちには、それぞれの生活があるため、食事や洗濯、掃除などは別にしておくと良いでしょう。子どもたち夫婦の部屋には勝手に入らず、子どもにも自分たちの居住スペースへは入らないよう、伝えておきましょう。

玄関やキッチンなど共有の場所は誰が掃除を行うのか、来客が来た場合の対応、お風呂を使用するタイミングなども、事前に子どもたちと相談しておきたい事案です、

もう一つ、大変重要になるのが生活費の問題です。今後は、お互い独立した夫婦ですから、お金の問題をうやむやにしてしまうと、後から大きなトラブルとなる場合もあります。水道代、電気代、ガス代や通信料、住宅ローンなどを半分ずつ負担するのか、もしくは金額を決めて支払うのかなどを明確にし、可能であれば書面に記しておきましょう。

このような気配りを行っていても、これまで違う家庭で暮らしてきた結婚相手との同居は、親、子どもともにストレスが溜まるものです。不満がある場合は我慢せず、問題が小さなうちに話し合い、都度解決していくようにしましょう。自分の子どもが相手の親と同居する場合も、これらの点を親からアドバイスしてあげることで、暮らしやすくなります。

また、同居するのが息子夫婦の場合は、お嫁さんへの気配りを忘れないようにしましょう。別居を希望する子ども世帯が多い中で、同居を選んでくれたことへの感謝の気持ちを持つことで、お嫁さんにとって居心地の良い空間が生まれます。

夫婦喧嘩には基本的に干渉しませんが、明らかに自分の息子に非がある場合は、親がお嫁さんの味方になってあげることで、信頼関係を築くこともできます。

最初は別居でスタートし、「後から息子夫婦と同居したい」という場合は、同居に携わるルール作りや段取りを、同居生活がスタートする前にお嫁さんも交え行っておくと、その後がスムーズです。

最初は同居でスタートしたのに、親が自分の考え方を押し付け過ぎてしまった結果、息子夫婦と同居解消の道へ進んでしまった、という例もあるため、気になることは多々あるかと思いますが、子どもたちの気持ちを最優先してあげると良いでしょう。

娘夫婦と同居する場合は、お婿さんの立場を立ててあげるようにします。同居していても、お婿さんであっても、お婿さんが娘夫婦の立派な大黒柱であることに変わりはありません。婿になることで、周囲から色々言われる場合もありますが、それを解消するくらいの、良い家庭環境を目指しましょう。

男性は自分の気持ちを心に秘めてしまう場合が多いのですが、それではストレスが溜まってしまうため、気になる部分は遠慮なく言ってもらえる雰囲気づくりも大切です。親からも、お婿さんに遠慮し過ぎることなく、直してもらいたいことがあれば早めに、気分を害さない言葉を選びながら、伝えると良いでしょう。

別居、同居それぞれの場合のご近所挨拶

新居で暮らす場合も、子どもと同居する場合も、子どもの周りに新たなご近所付き合いが生まれます。忙しい子どもたちに代わり、親の役割として、隣近所へ配る手土産を用意してあげても良いでしょう。一軒家の場合は両隣と向かいの家、マンションの場合は両隣だけでなく上の階、下の階へも挨拶しておくと安心です。

手土産は、1,000円以内を目安に、食べきってしまえるものや、いくつあっても困らないタオル、洗剤などの日用品を選ぶと、受け取った相手から喜ばれるでしょう。紅白結び切りの熨斗に、別居の場合は表書きへ「御挨拶」と記し、子どもたち夫婦の姓を入れます。

息子と同居する場合は、表書きに「寿」と記し、新しく暮らすことになる新婦の姓名を入れましょう。同居の場合の挨拶には、子どもだけでなく、同居する親も立ち会うようにします。

娘夫婦と同居する場合は、表書きにお婿さんの姓名を入れ、新婦の両親と共に挨拶へ行くようにしましょう。

地域によっては、町内会や自治会などでお世話になっている方へ挨拶を行う必要があります。どの家へ挨拶を行うべきかは、子どもたちでは分かりかねるため、親の仕事としてリストアップを行っておきましょう。

結婚後の相手の親との付き合い方

子どもの結婚では、子どもたち夫婦だけでなく、相手の親との付き合い方も重要となります。同居の有無などは関係なく、相手の親とは常に対等であると心得ておきましょう。気を使い過ぎる必要がありませんが、他人ではなくなりますので、季節の挨拶や、相手家族の冠婚葬祭へ足を運ぶ、といった気遣いが大切となります。

相手の親との付き合いは、両家で考え方をすり合わせておきましょう。お中元やお歳暮を贈るのか、もしくは省略し年賀状や暑中見舞いのみとするのかなど、先に決めておくことでその後の付き合いが楽になります。

子どもが「自分たち家族と同居している」「自分たち家族のそばに住んでいる」という場合は、正月やお盆などのタイミングで、相手の家族へ顔を見せてあげるよう、促してあげるもの親の役割です。

親同士が近い距離に住んでいる場合も、よほどご近所でない限り、めったに顔を合わせないことが多いでしょう。近況も、子どもを通じて聞く場合がほとんどです。相手の親に、入院や怪我をした、体調を崩した、引越しをする、仕事を始める、といった変化があった場合も、直接連絡が来ていない場合は、こちらからあえて手伝いを申し出たり、祝儀、不祝儀を贈ったりする必要はありません。

相手の親と相性が合う場合も、性格的に合わないような場合も、今後は年賀状やお歳暮、冠婚葬祭のみの付き合いとなる場合が多いでしょう。相手の家族が結婚することになった場合は、速やかにお祝いを準備し、招待された場合は結婚式へも列席します。結婚式へ参加しない場合は、祝電を行っておきましょう。

相手の家族に不幸があった場合は、何よりも優先し通夜や告別式へ足を運びます。同じタイミングで自分側の慶事がある、という場合も弔事の方が重要です。ただし、相手家族の法事の場合は、自分側の慶事へ参加しても問題ありません。この場合は、御仏前、もしくは御供物料を先に贈り、後日墓前へ手を合わせに行くと良いでしょう。

子どもの結婚相手の親へ贈る祝儀・不祝儀の平均額

子どもの結婚相手の親に冠婚葬祭があった場合、いくらくらいの祝儀・不祝儀を贈ったら良いのでしょうか?平均額を参考にし、連絡が入った際には、すぐに準備できるようにしておきましょう。

祝儀の平均額
結婚祝い(夫婦で列席の場合):5万円
結婚祝い(列席しない場合):3万円
引越祝い:5千円
新築祝い:1万円
出産祝い:5千円
入園・入学祝い:5千円
就職祝い:1万円

不祝儀の平均額
御香典:1万円
法事での御仏前もしくは御供物料:1万円
お見舞い:5千円

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