子どもの結婚!知っておきたい結婚式・披露宴にかかる費用・相場・親の負担は?

子どもの結婚式や披露宴で必要な費用は、親があらかじめ把握しておきたい事の一つです。多くの家庭で、親が挙式・披露宴にかかる費用の援助を行っていますが、子どもからは言い出しにくいケースが少なくありません。

そんな時、挙式・披露宴にかかるおおよその結婚費用が分かっていれば、親側もお金の用意がしやすく、子どもから「このくらいお願いしたいんだけど」と言わせることなく、援助することも可能です。

結婚式・披露宴は子どもへかけてあげられる最後の大きな出費とも言えます。貯蓄、資産の範囲内で、できる限り若い二人を応援してあげるようにしましょう。

結婚式・披露宴の金額は両家で半分ずつ負担するのが鉄則

親世代の結婚式・披露宴では、必要な費用の6割を新郎側が、4割を新婦側が、という例が多く見られました。ですが、現代では衣装代やヘアメイクなど個人的な出費はそれぞれが支払い、その他を両家で半分ずつ分担するのが当たり前の時代となっています。今後の付き合いのことも考え、公平な支払いが行われるように配慮するのも、親の大事な仕事です。

その反面、実際にかかる費用は、無事に挙式を終えるまで確定し辛く、見積金額を越えてしまうという事例が、結婚費用の支払いでは良く見られます。実際の例では、100万円程度プラスになるケースがもっとも多いそうですから、いざ支払いの時に慌ててしまわないよう、援助額に加え、50~100万円程度を準備しておくと安心でしょう。

また、プランの変更や招待客の増減、披露宴の演出、打合せにまつわる費用など、都度の出費やこまかな変更をうやむやにしてしまうのではなく、その都度計算しておくことで、両家共に安心して話を進めることができます。

結婚式・披露宴のスタイルは、子どもたちの希望を優先しますが、どのくらい親の援助が得られるかによって、子どもたちの選択肢も変化していきます。そのため、両家の顔合わせのタイミングなど、早めに具体的な希望金額や、親の負担可能な資金援助額について話しておく必要があるでしょう。

結婚式・披露宴にかかる費用の詳細をチェック!

結婚式・披露宴で必要な費用は、地域や招待客の数によっても大きく変わります。そのため、どうしても予算が立てにくくなりますが、ここでは仮に、関東地方で50人を招待した例を参考に、相場をチェックしてみましょう。

結婚式・披露宴費用の項目とは

結婚式・披露宴では何百万円ものお金が必要となりますが、現代の結婚式ではどのような部分で費用が発生しているのでしょうか?親世代とは違う部分も多いため、現代の費用相場などを知っておきましょう。

一般的な挙式・披露宴で必要な費用の平均(招待客50人の場合)
挙式料:約20万円
新婦の衣装:約25万円~30万円
新郎の衣装:約10万円~15万円
食事や飲み物代:一人当たり約2万円程度、50名では約100万円
ブーケ代:約5万円
会場の装花:約10万円~15万円
ウェルカムボードなど:約2万円~5万円
プロによる写真撮影:約20万円
プロによるビデオ撮影:約20万円

これらの金額を合計すると200万~250万円程度となります。この基本にプラスして。子どもや親の希望に合わせ、オプションなどを追加していくケースが多いでしょう。

結婚式・披露宴では、当然ご祝儀も集まりますが、招待客が50人程度である場合、ご祝儀の平均額は180万円~220万円程度となり、すべてを賄うことは当然難しくなります。また、多くの結婚式場では、結婚式費用が前払い制となっていますので、ご祝儀の受け取り前に費用を用意する必要があるでしょう。

このことからも、親側がご祝儀分程度を負担し、残りの金額を子どもの貯金などから出すのが一般的だと言えるでしょう。

費用は結婚式を挙げる場所によって大きく異なりますので、余裕がある場合はホテルや専門の結婚式場で、予算に不安がある場合は、レストランウェディングやカジュアルな人前式にするなど、方向性を早めに決めておくことも大切です。

媒酌人をお願いする場合の費用をチェック!

親世代の結婚式・披露宴では、媒酌人と呼ばれる式でのお世話役をお願いしていた例が少なくありません。現在では、媒酌人を立てる例は非常に少なくなっていますが、格調高い式にしたいと言う希望や、子どもや親が望む場合には、お願いする例もまだあります。媒酌人へ支払う費用や、選び方などについて、一度確認しておきましょう。

媒酌人と仲人、世話人は何が違うの?

親世代であっても、仲人や媒酌人を立てていない場合、その役割についてよく知らないという方が少なくありません。仲人、媒酌人、世話人など、聞きなれない言葉ばかりで戸惑ってしまいますが、お見合い結婚の場合は、仲を取り持ってくれた人を最初「世話人」と呼び、結納の際には「仲人」、挙式・披露宴では「媒酌人」、結婚後は再び「仲人」と呼ぶことになります。

本来であれば、お見合いなどで二人の縁を取り持った「世話人」が仲人、媒酌人となりますが、現在では恋愛結婚が主流のため、お世話になっている人や仲人紹介業者などを通した、頼まれ仲人となるケースがほとんどです。

媒酌人にはどんな人を選んだら良いの?

媒酌人を立てる場合、その人を誰にするのかが大変重要となります。媒酌人の印象が良くない結婚式・披露宴では、招待客へ不安を与えてしまう場合もあるため、人選は慎重に行うようにしましょう。

現代では、新郎の上司へ媒酌人をお願いする例が多いですが、恩師や小さい頃から見守ってくれていた親せきなどへ、お願いする例もあります。あまり遠すぎる人物ではなく、子ども、親のいずれかが、挙式。披露宴について都度相談しやすい間柄の人物を選ぶと安心です。

また、いくら人望に厚く、誰からも尊敬されるような人物であっても、多忙過ぎる人物や、離婚歴のある人物では、媒酌人に適しません。招待客へ紹介して恥ずかしくない地位を持っている、時間に余裕がある、夫婦円満で暮らしている、子どもや親との距離が近い、といった点すべてを考慮し、選択するようにしましょう。

身近に「媒酌人として適当な人物がいない」、という場合は仲人紹介業者などから派遣される「レンタル仲人」をお願いすると言う手段もあります。見知らぬ相手にはなりますが、媒酌人のプロフェッショナルですから、会場の雰囲気に合わせて立ち回ってもらえたり、当日のお世話についてワガママが言いやすかったりというメリットもあるでしょう。

媒酌人をお願いする人物が決まったら

媒酌人をお願いする場合、親の知り合いである場合は親から、子どもの知り合いである場合は子どもから、電話や手紙などを通じて依頼します。メールやSNSは便利ですが、媒酌人を依頼するには不適切だと捉えられる場合が多い点も、親から子へ伝えておきましょう。

媒酌人になって頂く方にも都合があるため、結婚式・披露宴の半年前くらいをめどに、依頼を行うとスムーズです。事情があり急な挙式・披露宴となる場合も、無礼を詫びた上で、3ヶ月前には依頼を行うようにしましょう。

電話や手紙で了承が得られたら、子ども二人で直接ご挨拶へ行くようにします。3,000円~5,000円程度の手土産を、忘れずに持参するようにしましょう。手土産の予算や、結び切りの熨斗を選ぶ点などは、親からアドバイスしておきましょう。

結婚式・披露宴であいさつを行ってもらう必要があるため、二人の経歴やなれそめ、家族構成や両親についてなど、できるだけ詳しく紙にまとめ、持参すると良いでしょう。結婚後もお世話になる相手ですから、誠意を持った態度で、礼儀正しい挨拶を心がけます。

媒酌人の行う仕事は、挙式・披露宴のスタイルによっても大きく変わるため、結婚式全般について決まっていることがあれば、早めに伝え、変更があった場合も速やかに申し伝えましょう。

媒酌人へのお礼はいくらくらい用意すれば良いの?

以前は挙式後、媒酌人宅へ出向き、挙式・披露宴のお礼を行っていました。ですが、現在では挙式当日にお礼を渡す例が一般的なため、当日までに必ず準備しておくようにしましょう。

結納~結婚式・披露宴までの世話をお願いする場合は、15万円~30万円、挙式・披露宴のみのお世話をお願いする場合は、10万円~20万円が相場となります。お礼とは別に、多めに見積もった交通費をお車代として包むようにしましょう。

お礼の祝儀袋には「御禮」「壽」と書き、旧字体で金額を書いた上で、金銀もしくは紅白の結び切りのものとします。名前は両家連名で記載しましょう。お車代の祝儀袋は別で用意し「御車料」と書きます。お車代に使用する祝儀袋は、略式でも構いません。こちらも両家連名で、名前を記載するようにしましょう。

また、仲人さんとの付き合いは、今後も続いて行くものです。新婚旅行後はお土産を持参する、お中元、お歳暮を贈るといった付き合いについても、親から助言してあげましょう。

お中元、お歳暮の付き合いは3年間続け、その後はお礼の手紙にする例が一般的である点も、合わせて伝えておきます。その際、突然お中元やお歳暮を止めるのではなく、お世話になったことへの感謝の気持ちや、お中元やお歳暮の付き合いがなくなっても、今後とも良い付き合いがしたい旨などを書いた書面を送付するよう、アドバイスしてあげてください。

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