子どもの結婚!親が知っておくべき結婚式場の選び方、決め手、予約いつから?結婚式の日取りの決め方など

結婚式、披露宴を行うことが決まったら、その日へ向けて様々な準備を行う必要があります。正式な日取りを決定するまでに、親がやるべき支度や、サポートできる内容をしっかりチェックし、不安でいっぱいな子どもたちを支えてあげられる存在でいましょう。

まずは結婚式・披露宴のスタイルへ耳を傾けよう

結婚式や披露宴のプランは、親世代では“親や親せきからのアドバイス”を重視することが多くありましたが、現代では“子ども同士で決める”のが一般的です。事前に負担できる費用などのみ伝えておき、後はできるだけ子どもたちの選択肢を受け入れるようにしましょう。

自分たちや相手の親から意見がある場合は、子どもたちの希望を聞いた上で、お互いが納得できる形の結婚式・披露宴となるよう、話し合いを重ねておくことが必要です。お互いの親同士で結婚式・披露宴プランの足並みが揃わない場合は、お互いの考えを子どもたちに話したうえで、最終決断は本人たちに行ってもらうようにします。地域の風習などですれ違いが生じた場合は、田舎意識の薄れた現代では子どもたちが生活している拠点での式の挙げ方を尊重するのがいいでしょう。

また、結婚相談所や結婚式場のアンケートへ目を向けてみると、多くの子どもが「親から口出しされたくない」と考えているそうです。子どもたちから相談された場合は、積極的に関わって良いですが、そうでない場合は極力子どもたちに任せ、親はあくまでも裏方に徹するようにしましょう。

いきなり聞いたこともないプランを打ち明けられても、戸惑ってしまうだけですが、先に現代流の結婚式・披露宴プランや、常識を知っておくことで、子どもたちの意見をスムーズに受け入れることができます。結婚情報サイトや、子どもたちが見ている結婚情報誌などへ目を向けておくことも大切です。

場合によっては、子どもたちが選んだプランが、友人、知人を中心とした結婚パーティーで親族のことが考えられていなかった、というケースもあります。パーティー形式の場合、スタイルによっては親せきの参加が難しくなるため、「親族だけで挙式を行い、結婚パーティーは友人と行う」「事前に直接親せき宅へ出向き、結婚の報告と挙式を行わない旨を伝える」など、結婚式を行わないことを、親しい親族に納得してもらえるよう、説明を行っておきましょう。

現代メインとなっている挙式4パターン

子どもの気持ちに寄り添うために知っておきたい、若い世代から選ばれている4パターンの挙式スタイルをチェックしてみましょう。

パターン1:キリスト教式
結婚式を挙げる男女の60~70%が選んでいるのがキリスト教式の結婚式です。女性側は特に、綿純白のウェディングドレスへの憧れが強いこともあり、子どもたちがお互い仏教を信仰している家庭であっても、当たり前のようにキリスト教式の結婚式が行われています。家族や親せき、友人に見守られながら、牧師様の前で結婚の誓いを行います。

パターン2:神前式
親世代の頃よりは減りましたが、厳かな雰囲気の中で執り行われる神前式は今なお人気があります。パワースポットなどに選ばれているような神社は人気が高いため、早めに予約を行う必要があるでしょう。神前式を選ぶのは、全体の15%程度となっており、白無垢に三々九度など歴史あるスタイルで、二人の結婚を神様へ報告します。

パターン3:人前式
神前式と並んで15%程度の男女が選んでいるのが人前式です。親世代には耳慣れない言葉かもしれませんが、人前式とは、斎主や牧師が存在せず、立会人や参加者の前で結婚の誓いを行うスタイルの結婚式となっています。キリスト教式や神前式のような形式ばった結婚式ではなく、お世話になった人や友人たちに見守られながら、結婚の誓いが立てられることもあり、若い世代から特に人気があります。

パターン4:仏前式
全体の1%程度ですが、仏前式を選ぶケースもあります。お互いの宗教が同じ場合や、神社仏閣巡りが趣味、お寺にゆかりの深いカップルが選んでいるスタイルです。結婚の誓いはお寺の御本尊へ行い、焼香や念珠の授与といった流れがあります。宗教によって、内容が異なるため、事前に挙式の内容を確認しておきましょう。

現代メインとなっている披露宴3パターン

現代のカップルが多く取り入れている、披露宴のスタイルは3パターンです。親世代とは常識が違う部分も多いため、基礎知識を頭に入れておきましょう。

パターン1:着席でのフルコース
親世代で多く選ばれていた、着席でフルコースを楽しむスタイルです。高級感が出るため、二人の挙式を特別に演出することができるでしょう。決められた席次から移動することがないため、あまり仲の良くない親せきなどがいる場合は、親から事前に助言を行います。

パターン2:着席でのビュッフェ
席は決められていますが適時、食事を自由に取りに行けるため、席が離れた参加者とも交流できると人気が高まっています。着席するべき時とそうでない時のメリハリがつきにくくなるため、進行プランやの司会者の手腕が問われるでしょう。

パターン3:立食でのビュッフェ
レストランウェディングなど、広くない場所でも開催できることから、アットホームな雰囲気を重視する男女からよく選ばれているのが、立食でのビュッフェスタイルです。仲の良い相手とわいわい気軽に参加できますが、年配者には長時間の立ちっぱなしが苦になるため、椅子の用意が必要な親せきについて、親からアドバイスをしてあげましょう。

失敗しない!結婚式場の選び方や結婚式の日取りの決め方をチェック

結婚式・披露宴を行うことが決まったら、日取りや式場選びがスタートします。人気の結婚式場はあっという間に予約が埋まってしまうため、のんびり構えるのではなく、できるだけ早く動き出すようにしましょう。

結婚式・披露宴の日取りの決め方

結婚式・披露宴の日取りは、子どもたちだけでなく列席する人間が参加しやすい日を選ぶ必要があります。そのため、多くのケースでは土日や祝祭日となるでしょう。少子化で子どもが減り、独身を貫く男女も増えていますが、それでも土日、祝祭日の結婚式場は、結婚式を挙げたいカップルでいっぱいです。そのため予約~挙式までが10ヶ月程度になるようにすると余裕を持った準備ができます。

また、「休日かつ大安が良い!」などの希望がある場合は、1年以上待たされてしまう例もあります。ですが、あまりに期間が空いてしまうと、結婚までの間にトラブルが起きやすくなる例もあるため、親や子どもたちに強い希望が無い場合は、あえて仏滅を選び、割引サービスを受けると言う手段もあります。

親や親せきの中に、日取りへ強いこだわりがある場合は、親からそれとなく伝えておきましょう。子どもにとっては面倒な意見かもしれませんが「二人の幸せを願ってのこと」であることを強く伝えることで、理解が得られやすくなります。

女性の子どもが妊娠している“できちゃった婚”の場合は、安定期に入る時期を目安に、日取りを組むと安心です。女性に極力負担がかからないよう、女性の住まい近くの会場を選ぶ、妊婦の結婚式・披露宴に慣れている式場を選ぶ、といった配慮も必要です。

いつ子どもに聞かれても大丈夫!六曜について再確認

大安や仏滅などの六曜について、子どもから聞かれたときに正しく答えられますか?大人もつい、忘れてしまいがちな、六曜の知識を再確認し、的確なアドバイスができるようになっておきましょう。

大安:1日中、何を行っても良い結果につながると言われています。一番の吉日です。
先勝:午前中が吉となる日です。午後以降は凶ですが、挙式・披露宴を午前からスタートしておけば問題ありません。
先負:午前中が凶、午後が吉となる日です。挙式・披露宴は午後から行うと良いでしょう。
友引:昼のみ凶、その他の時間は吉日です。友を連れていくという意味があるため、葬儀には向きませんが、結婚などおめでたい集まりには向いている日です。
赤口:午の刻と呼ばれる午前11時~午後1時までが吉、その他の時間は凶日です。
仏滅:1日中、何を行っても悪い結果につながると言われています。一番の凶日です。

若い世代では、ほとんど気にする人はいませんが、仏滅に挙式・披露宴を選んでしまったことで、子どもたちが常識知らずだと思われてしまうケースもあります。こういったいわれがあることだけでも伝えておきましょう。

(なお六曜の信ぴょう性については疑義も多く、近年では全く関係ないと考える人が多数派になりつつあります。葬式では友引を避けるなど六曜を考慮すべきかもしれませんが、結婚式は本人たちの問題ですのであまりこだわらなくても良いかもしれません。)

結婚式・披露宴の会場の決め方

結婚式、披露宴の会場は、希望の日が固まった時点、もしくは会場の候補が絞られた時点で、直接足を運び決定していきます。各ブライダル会場によって、演出やサポート、利便性などが違うため、子どもたちの目で確かめるようにすると良いでしょう。

「どんな式場があるのか」については、ブライダル雑誌が参考になります。1冊は購入し、一緒に眺める時間を持つと、子どもと話を合わせやすくなります。結婚式・披露宴候補の式場が見つかったら、「ブライダルフェア」へ足を運んでみましょう。レンタル衣装を見られたり、ブライダル専属のスタッフに相談できるだけでなく、料理の試食ができる、模擬挙式を体験できる、プレゼントや割引が受けられる、といった特典がある式場も多いため、楽しみながら会場選びができるようになっています。

「ブライダルフェア」へは、子どもたちだけで行く場合と、親も付き添う場合があります。親が付き添う場合、「ドレスの試着の際に、写真を撮りたい!」と希望する、女性の子どもが多いため、女性側の親が参加する例が多いでしょう。もちろん、子どもたちが希望してくれるのであれば、男性側の親も一緒に参加してOKです。

また、「ブライダルフェア」や「式場選び」の場は、子どもたちにとって初めてのことだらけです。必ず押さえておきたいポイントを事前にメモしておき、式場のスタッフや担当者へ、忘れずに確認するようにしましょう。

[式場選びの際に絶対に確認するべきポイント一覧]

挙式・披露宴の予算が希望と合っている
挙式・披露宴の日取りが希望通りである
挙式・披露宴に希望のプランがある
着たいウェディングドレスやタキシードがある
式場全体の雰囲気や綺麗さ、清潔さに満足できる
料理のおいしさに満足できる
引き出物の種類に満足できる(もしくは持ち込みができる)
来場しやすい立地である
駐車場が用意されている
近くに宿泊できる施設がある
挙式から披露宴への移動がスムーズである

その他にも、出席者が高齢の場合にはバリアフリーであるかどうか、必要に応じて出席者の着付けやメイクをお願いできる、といった面へも気配りできると、良い式になるでしょう。

<式場選び~式場決定までの流れ>
結婚式・披露宴を行う場合、式場探しから決定までを、短時間でこなす必要があります。決定が遅れてしまうことで、挙式日がどんどん遠のいてしまいますから、流れを知り、スムーズなサポートができるようにしておきましょう。

プラン、日取りが決まったら、「ブライダルフェア」へ足を運びながら、気に入った式場をいくつかピックアップしていきます。各式場には担当者やブライダルプランナーが在籍していますので、担当者やプランナーが親身になって話を聞いてくれるかどうかも、結婚式・披露宴を成功させるために、大切なポイントです。

結婚式・披露宴で行いたいことや予算、日程で都合がついたら、できるだけ早めに会場の予約を済ませておきましょう。衣装や料理などがまだ決まっていない状態で構いませんから、まずは日を抑えるべきだとアドバイスしてあげるのも、親の仕事です。

この時点から約8~10ヶ月後が、結婚式当日となります。まだ8~10ヶ月もある……と思いがちですが、予約後に衣装や料理を正式決定する、招待状を出す、親の衣装を用意する、引き出物や演出の準備をする、親の謝辞原稿を作る、などやることがたくさん待っています。気を抜くことなく、早め早めに終わらせていくようにしましょう。

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