二人の結婚の意思が固まり、両家の親に挨拶し、親同士の顔合わせも終わり、互いに結婚の承諾をもらったら、次は婚約の方法や仕方の話になります。
婚約と言えば昔は儀式色の強い結納が一般的でした。
しかし昨今は、しきたりの煩雑さなどから避けられる傾向にあり、結納を行わないカップルも増え、多種多様な婚約のスタイルが確立しています。
ここでは、そもそも婚約とは何なのか?婚約方法、婚約の仕方・やり方、婚約方法の決め方を具体例を交え紹介します。
目次
そもそも婚約とは?
「婚約」とは、カップルがお互いに結婚する意志を示し、約束を交わすことです。
特に決まった形式や手続きは必要なく、口約束のみでも婚約は成立し、法的にも認めれられた契約になります。
家との関係においては、カップルがお互いの親から正式に結婚することが認められた証であり、両家にとっては子どもの交際相手を家族として認め、両家が親戚関係になることを承諾する重要な役割を持ちます。
婚約方法・婚約の仕方
昔では当たり前だった結納の形も、今では選択するカップルは1~3割で7~9割は結納をせず、両家で顔合わせの食事会を行うなど簡略化しています。
婚約のスタイルとしては、二人だけや両家の家族のみなど身内だけの少人数で行う方法と、親戚や友人へのお披露目も兼ねて大人数で行う方法の大きく分けて2種類あります。
・両家の家族のみで行う方法
結納、食事会
・お披露目も兼ねて大人数で行う方法
婚約式、婚約披露パーティー
また、婚約の場を設けずに、婚約通知状や二人だけで記念品交換をして婚約セレモニーを済ませる場合もあります。
婚約のスタイルは、一つに絞る必要はなく、結納と食事会を両方行ったり、家族で食事会をし、後日友人を招いて披露パーティーをしたり、いくつかのスタイルを組み合わせることもできます。
婚約方法の決め方
婚約方法に対する考えや形式は、地域や家により様々です。
最近はカジュアルな婚約方法が好まれますが、婚約がカップルにとっても両家にとっても大切なけじめであることに変わりはありません。
まずは結婚する二人で婚約の仕方を決めましょう。その上でお互いの両親に「婚約の仕方は、○○といった方法で考えているけど、どう思う?」と相談するようにしましょう。
筆者の友人は、結納が当たり前だと思って親に相談したところ、「結納品の用意など面倒だし、結婚式や結婚した後にいろいろお金がかかるから、レストランで顔合わせのみにしない?」と言われた経験があるそうです。
両家で意見が分かれたときは、男性がリードして話を進めるとスムーズですが、女性側に明確な希望がある場合は女性側の意見に合わせましょう。
それでも意見がまとまらない場合は、伝統を重んじる側の意見に合わせることが無難です。
婚約方法・婚約の仕方の具体例
結納
日本の伝統的な婚約の儀式です。
両家で婚約の証として、結納品や結納金を取り交わします。
昔は仲人を立て、仲人が自宅を往復して結納品を届けるのが伝統的でしたが、現在では、仲人を立てず、結婚式や披露宴を行うホテルやレストランに下見を兼ねて両家が集まる、現代風にアレンジした略式の結納が主流になっています。
食事会
結納の代わりに、両家の顔合わせや挨拶・紹介を兼ねてレストランなどに集まり食事会をします。
親だけでなく、兄弟も同席したり、婚約記念品の交換や簡単な婚約式などの儀式を取り入れたり内容は自由に決めることができます。
堅苦しさがなく、費用も結納に比べてリーズナブルなため人気が高い婚約スタイルです。
婚約式
婚約式とは二人が婚約を誓い合うセレモニーのことで、もともとはキリスト教の儀式からきたものです。
日本ではそこから宗教色を無くした人前婚約式が主流になっています。
家族や友人らを証人として、二人が婚約宣言書にサインし、婚約の誓いを交わします。
場所はホテルや結婚式場、レストランで行うのが一般的ですが、自宅で行うことも可能です。
婚約式の後に婚約披露パーティーを行うこともあります。
婚約披露パーティー
親族や友人をパーティーに招いて、お酒や簡単な食事を楽しみながら婚約を披露します。
日本ではあまり馴染みがないですが、欧米では結納の代わりに婚約式と婚約披露パーティーを行うことが一般的です。
周囲の人に婚約を報告でき、親族や友人をお互いに紹介し合えるというメリットがあります。
婚約披露パーティーの形式に決まりはありませんが、披露宴とかぶらないように、レストランの立食形式などカジュアルに行うのがおすすめです。
婚約通知状
友人や親族などごく親しい人に二人の婚約を婚約通知状という形で伝える方法です。
形式は自由で、ハガキやカードに婚約の事実を簡潔に記し、可能であれば挙式の予定などを添えて送ります。
婚約通知状は目上の人や会社関係の人には失礼になりますので、改まった文面で出すのがマナーです。
婚約記念品の交換
婚約記念品とは、婚約の証として、二人でお互いに贈り合う記念品のことです。
結納や食事会、婚約式を行う場合は、その時に記念品交換を行うのが一般的です。
なかには食事会や結納を行わず、二人だけで記念品を交換し、婚約のセレモニーをするカップルもいます。
贈るものは特に決まりはありませんが、男性は指輪や時計、アクセサリー、女性は時計やスーツ、靴、カバンなど長く愛用できるものが適しています。
婚約指輪をプロポーズの際に渡している場合でも、結納や食事会など婚約のセレモニーで改めて交換するのが一般的です。
婚約方法・婚約の仕方、決め方まとめ
婚約は二人にとって一生の思い出になります。
親にとっても、子供を送り出し、新たな家族を迎える一歩として大切なイベントです。
二人の意見、両家の意向を十分に考慮して、みんなが納得する形で婚約セレモニーを行い、結婚への決意をしっかりと固めていきましょう。
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